Komura 85mm f/1.4 M42を試し撮り

2023年03月28日商品紹介＃ポートレート＃中望遠レンズ＃単焦点レンズ KOMURA

今回のブログはKOMURA 85mm f/1.4の紹介です。
こちらのレンズのマウントはM42です。

三協光機から1960年代に発売された中望遠大口径レンズです。
当時は80-90mmの焦点距離のレンズは需要がなく、大手メーカーも製品化されていなかったそうです。
こちらの【85mm f/1.4】というスペック自体が国産レンズ初です。

また、生産本数も少なく、商品状態が良いものなら中古市場で10万円前後で取引されている高額商品でもあります。

プリセット式の絞りで、絞り羽根の枚数は16枚、最短撮影距離は1m。
大口径レンズなのでずっしりと重みが感じられます。

開放とF5.6で撮影
こちらは開放で撮影しました。
中央は狭い範囲しかピント合わず、解像力は高くない印象を受けました。
花びらの周辺には少し独特なフレアーが発生しました。

F5.6まで絞ると描写もシャープになります。

開放で撮影。
明るい被写体では滲みがよく目立ち、ピント合わせが大変です。
後ボケには乱れるようなグルグル気味のクセがあるのもこのレンズの特徴です。

F2.8での撮影。
一段絞ると雰囲気の違った描写がたのしめます。

開放とF8で撮影

開放F1.4での撮影

こちらは無限遠・開放で撮影しました。
電線部分と屋根の一部分を見るとわかるかと思いますが、パープルフリンジが見られます。
絞り込んで撮影すると改善されます。

KOMURA 85mm f/1.4を使った感想は、滲み・フレアーが多く、後ボケにクセのあるレンズといった印象です。
グルグル気味のボケは個人的には好きですが、開放時のピント合わせは少し難しさを感じました。

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